認知症の家族にどう接したらいい? 二階堂高生が役割分担し学ぶ
認知症について正しく理解し、適切な接し方などを学んでもらおうと、天理市の県立二階堂高校(匠原記世子校長)で「認知症サポーター養成講座」が開かれ、1年生約190人が参加した。
同校では昨年4月、生徒が自分の興味や進路希望に合わせて科目を選択し、「社会人基礎力」を養成するキャリアデザイン科(総合学科)を開設。今回は同科の1年生が自分の進路を考える「産業社会と人間」の授業の一環として受講した。
22日に開かれた講座では、同市の地域包括センターの職員らが講師として、認知症に関する基礎知識や、対応の心得などを講義形式で説明。その後、認知症患者のいる家族を生徒がロールプレー(役割分担)形式で演じ、認知症患者が「家族の名前を忘れた」「食後すぐ『ごはんまだ?』と言い出す」といった場面ではどう対応すべきか、適切な対応方法について意見を交わした。
参加した門野真依さん(16)は「認知症の人には家族がゆっくり、丁寧に対応して、落ち着かせてあげることが大事なことだと思いました」と話していた。
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