瓢箪山古墳の全長は40メートルも 想定上回る 三宅町で13日説明会
三宅古墳群内にある前方後円墳・瓢箪山(ひょうたんやま)古墳(三宅町)が6世紀前半の築造で、墳丘規模が想定より約5㍍長い全長約40メートルになることがわかったと10日、同町教委が発表した。
三宅古墳群は、大和平野中心部の同町周辺に古墳時代につくられた大和政権の直轄地「屯倉(みやけ)」を管理した人たちの墓とされる。町教委では、瓢箪山古墳の被葬者はそのトップクラスの人物とみている。
調査は墳丘の北側と西側に計4つの調査区を設けて実施。すべての調査区で、墳丘の裾部分と周濠が見つかり、後円部の直径は約25メートル、前方部の長さは約15メートルと判明。全長約40メートルとわかった。
周濠の幅は6~12メートル。周濠の中からは、円筒埴輪の破片や木製品の鋤(未完成品)が見つかった。
三宅古墳群は計17基の古墳から成り、瓢箪山古墳はその中で中程度の規模。町教委は今後約10年で5基程度の古墳の調査を行う計画で、「調査成果を積み重ねることで、古墳群の実態解明につなげていきたい」としている。
現地説明会は13日午後2時から。問い合わせは同町地域活性課(☎0745・44・2001)。
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