相撲ゆかりの葛城、桜井、香芝ががっぷり 28日に白鵬関招きサミット
相撲にゆかりの深い桜井、葛城両市に加え、香芝市も「相撲発祥の地」に名乗りをあげることになり28日、3市合同の「相撲サミット2016in葛城」が開かれる。大相撲の横綱白鵬関も訪れ、さまざまなイベントが行われる。
日本書紀には、垂仁天皇の時代、當麻邑の當麻蹶速と出雲国の野見宿禰が天皇の前で力比べを行い、敗れた當麻蹶速が腰の骨を折られて絶命したと記され、これが相撲の始まりとされている。
葛城市は當麻蹶速の出身地として、桜井市は2人の決闘の場所が同市穴師の相撲神社との説から「相撲発祥の地」をPR。だが、江戸時代の地誌には香芝市の良福寺にある「腰折田」が決闘の場所との記述があり、2人が同市狐井の「まわし池」でまわしを締め、洗うなどしたとの伝説もあることから、3市合同で地域活性化や観光振興につなげようと企画した。
13日には「相撲発祥の地 宣言まつり・ふたかみ場所」を香芝市ふたかみ文化センターで開催。14日は午後2時から同センターで、辰巳和弘・元同志社大教授が「當麻蹶速と野見宿禰 相撲の古代学」と題し講演する。センター内の市民ギャラリーでは28日まで、地域の相撲・宮相撲が行われていた同市穴虫の大坂山口神社に伝わる江戸時代の板番付などを紹介する特別展覧会(午前9時~午後5時、月曜休館、入場無料)を開催中。問い合わせは同市役所商工振興課(☎0745・76・2001)。
28日に葛城市新庄文化会館で開かれる「相撲サミット」(午前10時~午後4時)では白鵬関をゲストに招き、同市相撲館「けはや座」の名誉館長、河内家菊水丸さんと対談。3市長らによる「相撲観光共同宣言」も行われる。
相撲館では相撲甚句や力士による初っ切りなどが披露される「どすこい!すもう祭り」(午前10時~午後4時)も。市屋敷山公園ではちゃんこ販売などがある「ごっちゃんです!相撲マルシェ」(午前10時~午後4時)が行われる。
いずれも入場無料。問い合わせは、葛城市商工観光課(☎0745・48・2811)。
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