製作体験で「奈良の墨作り」を学ぼう 王寺北小の児童が挑戦
2016年02月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
王寺町立王寺北小学校で、県の伝統文化「奈良の墨作り」の体験教室が開かれ、4年生の児童約50人が手を真っ黒にしながら「にぎり墨」作りに取り組んだ。
伝統工芸への理解を深めてもらおうと、県が平成25年度から「小学校伝統工芸体験事業」として開催。奈良市の「錦光園」の墨匠、長野佳晃さん(68)が講師を務め、墨作りの工程を実演を交えて紹介。材料を練って木型にはめ、きれいな長方形の墨が完成すると、児童から歓声と拍手が湧き起こった。
その後、児童は長野さんに教わりながら、自分の指の形がそのまま墨に残る「にぎり墨」を作成。桐箱の中に保管し3カ月間乾燥させると、実際に使えるという。
片岡壮くん(10)は「墨はプニプニして柔らかく、温かかった。学校でも月に1、2回は習字をしているから早く使ってみたい」と話していた。
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