東大寺の「お水取り」にまつわるお宝展示 奈良国立博物館
2016年02月17日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良国立博物館(奈良市)では、特別陳列「お水取り」を開催中。修二会に関連する絵画や古文書など65件(うち重要文化財17件)が並び、奈良時代から続く行法を知る機会となっている。
展示品のうち「二月堂曼荼羅」(室町時代)は修二会の本尊・十一面観音が雲に乗って二月堂上空に現れた姿が描かれ、「二月堂縁起」(同)は修二会の創始から観音の利益までの説話を表した絵巻。
練行衆が各地の神々を勧請するため読む「二月堂神名帳」(重文、室町時代)など、祈りの様子が分かる文書も。「二月堂修中献立控」(同、江戸時代)は練行衆の食事の献立で、もみじ麩・ウド・岩茸の指身(刺し身)といったメーンのおかずも記されている。
3月14日まで。22、29日は休館。観覧料は一般520円、大学生260円、高校生以下や満70歳以上、障害者手帳を持つ人らは無料。
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