子育て世帯定住目指し専用のHP開設 住宅競争苦戦の奈良市
子育て世帯を呼び込もうと、奈良市は定住促進を目指した専用ホームページ「なら、らぶ、りぶ」(http://www.naracity-naralovelive.jp/)を開設した。街の魅力を起業家や主婦などがそれぞれの目線で紹介しているほか、転居に関する補助制度も掲載。ガイドブックにはない街の魅力を紹介するイベントも紹介している。
タイトルは「奈良を愛し、住む」人がたくさんいることを伝えようと設定。現在、奈良に戻って農園付きの工房を開いた靴職人や、結婚を機に東京から移住したママさんデザイナーなど8人が「なら、らぶ、りぶな人」として語るインタビュー動画が公開されている。
市では統計を取り始めた昭和41年以来、平成3年を除き転入が転出を上回っていたが、12年に逆転。その後は転出超過が続いている。転出先で最も多いのは京都府木津川市で、過去10年で計約3400人が転出した。
仲川げん市長は「関西の住宅競争では、奈良はなかなか選ばれない。1度出た子育て世帯に戻ってきてもらえるよう、奈良の魅力をPRしていきたい」としている。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)