ふるさと納税2億4000万円に 奈良市の豪華返礼品が効果
奈良市への昨年4~12月の「ふるさと納税」額が約2億4千万円となり、全国の中核市で4位と、前年の22位から大きく躍進した。市は鹿角を使った高級一本杖や、人間国宝・北村昭斎氏の酒杯などの返礼品も追加、「奈良らしさ」の魅力を前面に押し出したラインアップで、さらなる寄付を募る。
制度が始まった20年度、市が用意した返礼品は「奈良の四季・仏像の写真7枚と手作りお手玉のセット」など〝地味〟なものが多く、25年度の市への寄付はわずか約210万円だった一方、市民による市外への寄付は約26倍の約5500万円。市は「大幅な〝貿易赤字〟のような状態」(仲川げん市長)と対策を検討し、都市部の高所得者にアピールする高級品を返礼品に続々と追加した。昨年4~12月の寄付の約88%に当たる2億924万円は、市外からの寄付だという。
3月には、寄付額20万円以上への返礼品に、鹿の角を使った奈良ホテルオリジナル最高級一本杖を数量限定で追加。今月も30万円以上への返礼品に北村昭斎氏による奈良の社寺に伝わる朱塗「根来塗り」の酒杯、などを追加し、返礼品の数は147になった。市は「ふるさと納税を通じて奈良の魅力に触れてもらい、来訪や購買につなげたい」としている。
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