妖艶な舞妓の姿を描く 万葉文化館で辰巳寬さんの日本画展
舞妓を題材に創作活動を続ける日本画家、辰巳寛さんの作品を集めた「辰巳寛 日本画展」が、明日香村の万葉文化館で開かれている。リアルに表現されたさまざまな舞妓の姿、表情を見ることができる。17日午後2時からは、「伝統の美を描く」と題して辰巳さんが講演する。
辰巳さんは奈良市出身で龍谷大学在学中から文化勲章受章者の橋本明治氏に師事。日展に作品を出展する一方、舞妓をテーマに多くの絵を描いてきた。
展示されているのは約100点。舞妓を正面から描いた作品のほか、休憩中に髪を整える姿や、トランプ占い、夜空を見上げるしぐさなど、さまざまな表情の舞妓を妖艶に描いている。
「都をどり」のポスターになった作品なども。同館は「伝統芸能の継承者としての舞妓の姿を存分に見てほしい」としている。
5月8日まで。問い合わせは万葉文化館(☎0744・54・1850)。
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