【GWは奈良で】新公園で「飛鳥の休日」いかが? キトラ古墳周辺
1300年前の遺跡や当時の景観が守られている明日香村の国営飛鳥歴史公園。開園から42年を迎える今年9月24日、新地区の「キトラ古墳周辺地区」(13・8ヘクタール)がオープンする。すでに園内の外観整備はほぼ終わり、地区のそばを通る道路沿いから園内の様子を見渡すことができる。「高松塚周辺」や「石舞台」など他の地区を含めて、新緑の公園内で「飛鳥の休日」を過ごすのも楽しそうだ。
国営飛鳥歴史公園に新地区がオープンするのは、昭和60年の「高松塚周辺」以来31年ぶり。
キトラ古墳周辺地区は、同村南西部の近鉄飛鳥駅に近いなだらかな丘陵地に広がる。はぎ取り後、村内で修復中の極彩色壁画が見つかったキトラ古墳(特別史跡)は園の南端にあり、その北側に壁画を保存・公開する「四神の館」、南西側には芝生が広がる古墳鑑賞広場がつくられ、道路を挟んで北西側には「四神の広場」が整備された。
北部エリアには、ものづくりにチャレンジできる体験工房(平屋)がつくられ、地元の農家の協力で農作業を体験する「キトラの田んぼ」や「五穀の畑」などもある。
国営飛鳥歴史公園事務所は「キトラ古墳を周辺の自然環境や田園風景と合わせて一体的に保全し、多くの方に飛鳥の歴史や風土、文化を楽しんでもらうことができる」とPR。園内にはまだ入ることはできないが、道路沿いなどからは広々とした様子を見渡すことが可能で、墳丘整備が終了しているキトラ古墳も見ることができる。
新緑が美しい飛鳥の里を散策するのはすがすがしい気分。秋にオープンする公園を一足早く体感してみてはどうだろう。(野﨑貴宮)
国営飛鳥歴史公園(明日香村) 9月にオープンするキトラ古墳周辺地区を含めて5地区から成る。キトラ古墳へは近鉄飛鳥駅から徒歩約20分。5日まで高松塚周辺地区の芝生広場で、「里山あそび広場2016春」を開催中。新地区についての問い合わせは国営飛鳥歴史公園事務所(☎0744・54・2662)、イベントについては飛鳥管理センター(☎0744・54・2441)。
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