警察官に心強い味方 指さし会話ボード 明治安田こころの健康財団が奈良県警に寄贈
外国人や会話での意思疎通が難しい障害を持つ人とのやりとりに役立ててもらおうと、明治安田生命保険(東京都)の関連財団「明治安田こころの健康財団」(同)が県警に「警察版コミュニケーション支援ボード」計1254部を寄贈した。警察への相談などの際によく使われる単語などがイラストとともに6言語で表記されており、指さし形式で会話できる。
同財団が社会貢献活動として全国の警察に寄贈しており、平成20年に続き2回目。前回は4言語(日本語、英語、韓国語、中国語)だったが、外国人観光客の増加などをふまえてポルトガル語とスペイン語を追加。パトロール中の警察官が利用しやすいようにと、携帯ボードも作成するなど改訂された。
ボードはA3判とA4判の2種類。「みちをおしえて」「救急車を呼んで」などの相談内容や、交通機関や施設、パスポートなどの単語が掲載されている。県警は全12の警察署や交番、パトカーなどに配備する。
奈良市の県警本部で行われた贈呈式で、明治安田生命保険の荒木政信・奈良支社長は「奈良は外国人の観光客も多い。コミュニケーションのバリアフリーツールとして活用してほしい」、県警の中田安彦生活安全部地域課長は「スムーズに対応できるよう有効に活用したい」と話していた。
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