効果あった最大半額のネットクーポン 冬の奈良の宿泊客2万8000人増
県は、今年1~2月に県内の旅館やホテルの宿泊料が最大50%割引となるネットクーポン券を発行したキャンペーンの実施結果(速報)を発表した。延べ宿泊者数は8万5118人に上り、前年と比べ2万8536人増加。県観光産業課は「かなりの効果があった。今後詳細に分析したい」としている。
県によると、市町村別の利用人数で最も多かったのは奈良市で77施設5万8542人、続いて橿原市で6施設6019人だった、宿泊者は大阪府からが1万2484人で最多。続いて東京都の1万404人、愛知県の7542人、県内の6363人-と続いた。
最も利用された宿泊施設はホテルで69%。宿泊者の年代は40代が29・0%、次に30代が23・4%、50代が21・0%の順だった。
担当者は「大阪や首都圏の人に多く宿泊してもらえた。愛知県も県へのアクセスがよいため多かったのでは」と分析。「利用年齢層もファミリー層や中高年の利用が多く、あまり偏りのない印象だ」としている。
一方、1人あたりの平均宿泊単価は1万228円で前年と比べ2786円増加。担当者は「キャンペーンで得になった分、食事をグレードアップした人も多かったのでは」としている。
クーポンが発行されたのは「楽天トラベル」など4つのサイト。クーポン額面は千円から5万円で、利用したいサイトに会員登録の上、特設サイトで獲得。宿泊プランを予約する際、獲得したクーポンを使うと額面そのままが割引される仕組みで、対象期間は1月4日~2月29日だった。
ただ、キャンペーンは国の交付金を活用し実施されたため、今後についは「同様の規模を県単独でやるのは難しいだろう」(担当者)としている。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)