飛鳥・藤原の昔の姿残そう、古い写真捜索中 寄付も募る
飛鳥・藤原地域の風景を後世に残そうと、県は昭和45年以前にこの地域で撮られた写真を全国から募集している。集まった写真を活用する事業を実施するための資金を、クラウドファンディングで募集。目標額は100万円で、集まった写真は保存のうえ観光PRや地域学習、研究資料として活用するほか、展示会も予定している。

昭和47年に撮影された高松塚古墳(県提供)
カメラが一般家庭に普及する前に撮られた貴重な写真を保存しようと、県文化財保存課が企画。かつての史跡周辺の景色を保存して整備や補修の参考にするとともに、観光PRなどに活用するのが目的だ。集まった写真は専門家が吟味して選抜、来年3月に開く展示会に並べる予定という。
クラウドファンディングは、インターネット上で不特定多数から寄付を募る仕組み。寄付は500円から可能で、3千円で現在と過去の飛鳥・藤原地域の写真をセットにした「パソコン用壁紙」を贈呈。5千円以上なら展示会への招待やポストカードなどをプレゼントし、1万円以上の寄付には展示会の写真集が贈られる。5万円以上には、文化財専門職員とめぐる歴史ツアーがプレゼントされる。

昭和38年の発掘調査中の伝飛鳥板蓋宮跡(県提供)
寄付の募集は9月30日までで17日現在、9人から24万6千円が集まっている。寄付の詳細は専用ページ(http://japangiving.jp/p/2741)で確認できる。問い合わせは県文化財保存課(電0742・27・9864)。
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