ふるさと納税記念品、ドドーンと１０１品目に 生駒市、あのラムネも再び…
生駒市は今月から、ふるさと納税（ふるさと生駒応援寄付）をした人に贈る「記念品」の種類を、従来の２２品目から１０１品目に増加し、大幅にリニューアルした。ヤマトポークや大和肉鶏のほか、競争倍率４０倍と入手困難な〝幻〟の「レインボーラムネ」（イコマ製菓本舗）も再登場。寄付額のさらなるアップと街の魅力発信を目指す。
市の名品を集めた「感謝セット」もある
同市は平成２０年度から制度を導入。最高寄付額は昨年度の７８９１万円で、これまでは寄付額にかかわらず１回あたり１品を贈呈していたが、金額に応じて希望商品を複数組み合わせられるようにした。
新たに追加されたのは、市内の精肉店が扱う「ヤマトポーク ロースしゃぶしゃぶ」や「大和肉鶏 水炊きセット」（２万円以上）など。市のマンホールのふたのデザインを模したバーベキュー用の鉄板（１５万円以上）や、生駒で採れたはちみつ「山桜」（１万円以上）、生駒の銘菓などを詰め合わせた「感謝セット」（同）なども人気という。
このほか、市内３病院での「日帰り人間ドック」（１５万円以上）といった「体験型記念品」や、シルバー人材センター職員が自宅の庭掃除などを行う県内初「実家支援サービス」（３万円以上）も。市外在住者が、市内で暮らす両親へのプレゼントなどとして利用できるといい、小紫雅史市長は「ふるさと納税の本来の趣旨にあったユニークなサービス。充実した品目で生駒の良さが伝わればうれしい」としている。
生駒市のマンホールのデザインを模したバーベキュー用鉄板
寄付はインターネット（ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」）などで受け付けている。問い合わせは市課税課（☎０７４３・７４・１１１１）。
競争率４０倍、レインボーラムネがまた仲間入り ８月１日から受け付けスタート
２年前から「記念品」に登場以来、絶大な人気を誇る「レインボーラムネ」。今年は従来の「７５０グラム入り２箱」（１万円以上）に加え、「同８箱」（３万円以上）、「同１２箱」（５万円以上）も登場。数量を増やし、８月１日午前８時半から受け付けを開始する。応募できるのは１人１回のみ。
テレビ番組に取り上げられたことがきっかけで、人気に火がついた「イコマ製菓本舗」（同市俵口町）のレインボーラムネは昨年度、開始７日目で受付を終了するほどの人気を博した。昨年１年間で、市への納税者の７３％がレインボーラムネの贈呈を希望したという。
これまで２０年以上、レインボーラムネを作り続けてきた同本舗代表取締役の平口治さん（６８）は「１日の生産量は最高で１０万個。なかなか需要に追いつかない」とうれしい悲鳴を上げる。
８月１日から応募を受け付ける「レインボーラムネ」
同社では平口さんのほか、従業員７人がラムネの成型から包装までを手がける。砂糖とコーンスターチを混ぜ合わせて成型し約１時間、乾燥室で寝かせて作り上げるラムネ。甘い香りと鮮やかな５色のラムネが並ぶ工場内は、まるで童話に登場する「お菓子の家」のよう。できたてのラムネは、外はカリカリ、中はふわふわで、やみつきになりそうだ。
「ラムネを後世に残すため、いずれは信頼できる後継者を見つけて会社を譲りたい」と平口さん。「あと１０年１５年は現役を続けるつもり」と話す。時折、「レインボーなのにあと２色足らんで」と突っ込まれることもあるというが、「そこは５色で負けといてー」と返すという平口さん。愛きょうたっぷりの笑顔も、ラムネとともに多くの人に愛されている。
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