熱中症で病院搬送、最近1週間で73人 こまめな水分補給やエアコン使用を
8月に入り県内では、35度以上の「猛暑日」が続くなど、猛烈な暑さとなっている。熱中症による搬送者も高齢者を中心に多くなっており、県は「特に小さな子供やお年寄りは注意してほしい」と呼びかけている。県内では今後も最高気温が30度以上の日が続くとみられ、こまめな水分補給や適切なエアコンの使用など対策が必要という。
県消防救急課によると、今月1~7日の熱中症による搬送者は73人。今年4月25日からでは累計で457人に上っている。このうち、75歳以上の高齢者は171人で全体の約37%、65歳以上だと231人で全体のほぼ半数を占めている。症状はほとんどが軽症で303人だったが、短期の入院が必要な中等症は143人、3週間以上の入院が必要な重症は11人だった。
気象庁によると、奈良市内の最高気温は今月1~3日は30度以上の「真夏日」、4~9日は「猛暑日」を記録し、厳しい暑さ。
県の担当者は「屋外での作業はもちろん、屋内であってもエアコンや扇風機などを適切に使ってほしい。特にお年寄りは『暑い』と感じる感覚が鈍くなっているため注意が必要。水分補給も大切」と話す。
消防庁によると、熱中症の応急手当ては涼しい場所へ移動し、服をゆるめ、安静に寝かせる▽エアコンをつけ、体を冷やす▽首の周り、脇の下、太もものつけねなどを冷やす▽水分を少しずつ取る―など。同庁は「自分で水が飲めなかったり、脱力感や倦怠感が強く動けなかったりする場合は、ためらわずに救急車を呼んで」としている。
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