ほっとする懐かしさ満載、季刊誌「ならめがね」創刊 奈良の深掘りの一冊
ゆったりとした奈良の空気を感じてもらおうと県内の魅力や観光情報を発信する季刊誌「ならめがね」が創刊された。都会に暮らす人だけでなく、地元の人にも奈良をもっと知ってもらおうと、編集プロダクション「EditZ(エデッツ)」(奈良市)が製作。奈良市在住の編集長、松原雄一さん(45)は「歴史や文化はもちろん、おいしい食べ物やかわいいものなど奈良の深みのある魅力を届けたい」と話している。
タイトルの「ならめがね」には、「奈良がよく見えるツール」という意味を込めた。「ほっとする懐かしさ」や「古き良き和の心」が編集コンセプトで、「奈良を通して、身近な古き良き日本を見つめ直してもらえれば」と松原さん。同じく奈良市に住む副編集長の白崎友美さん(35)も「奈良に住んでいても知らなかった、おもしろい情報がたくさんある。地元の人も楽しめて興味をもってもらえる内容がいっぱいです」とPRする。
創刊号はA4より少し幅が広い形で、写真をふんだんに使ったオールカラーの約100ページ。メーンの特集では「一段高みの奈良町見物」と題して、古都・奈良の人力車にスポットをあてた。
日常の光景も、人力車に乗って目線が2メートルほど高くなると、新しい世界が広がる。誌面では45分間のコースで奈良町や奈良公園、寺院などのスポットと、車夫による説明も紹介。実際に人力車に乗って町を回っている雰囲気に浸れる。
このほか、仏像をキャラクターにしたファイルやはんこ、ブックカバーなど〝文具好き〟がときめくアイテムが盛りだくさんな美術館や博物館のオリジナル文具も紹介。かまどで炊いたご飯のお店、親子3代で愛され続けている地元のお菓子店、暮らしの中に取り入れる陶器の特集もある。
松原さんは「奈良には都会の人が憧れるさまざまないいところがある。雑誌を通して、愛着や誇りを感じてほしい」と話している。創刊号は千円(税別)で1万部を発行。年4回、3、6、9、12月の10日に発行する。詳しくはEditZ(エデッツ)(電0742・81・8641)。ホームページは(http://editz.co.jp/)。
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