「イモがたくさんとれたよ」、健康で楽しく野菜づくり 奈良女子大生が企画
2015年10月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
耕作放棄地を活用して育てたサツマイモや枝豆の収穫体験イベントが10日、広陵町の畑で行われ、町民ら約40人の参加者が収穫に汗を流した。
増え続ける耕作放棄地を有効活用し、農業に興味を持つシルバー世代に、健康で楽しく野菜づくりに取り組んでもらう「健楽農業」事業として奈良女子大の学生たちが企画。県のモデル事業にも採用され、参加者を募り今年4月から栽培してきた。
この日は普段は農作業をしないという町民や子供たちも参加。土の中からサツマイモを一つ一つ掘り出し、枝豆も丁寧に収穫していた。
同町の小学5年、野村俊介君(10)は「たくさんサツマイモが見つかって楽しかった。農家の人は大変だなと思った」と笑顔で話した。
県内の耕作放棄地は、耕地全体の19%の約3600ヘクタールで、近畿で最も高い割合という。
事業を企画した同大大学院の近江郁子さん(54)は「農業に実際に関わることで理解を深めてもらい、耕作放棄地の有効利用につなげていきたい」と話した。
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