ホテル計画に意欲、ラグビーW杯・東京五輪キャンプ地に名乗りも 3選の森下橿原市長
橿原市長選で3選を決めた森下豊氏(57)が一夜明けた26日会見し、選挙で争点となったホテルが入る新庁舎計画の実現に向け、改めて強い決意を示した。また、平成31年に日本で開催予定のラグビーW杯や翌年の東京五輪に向け、出場チームのキャンプ誘致などに取り組む考えを示した。
25日に投開票された市長選では、ホテル計画反対を掲げた新人の元県議、神田加津代氏(71)に猛追され、わずか363票差での勝利。同時に行われた市議補選では、ホテル計画推進を主張した無所属新人が当選したが、いずれも保守層を2分する激戦だった。
森下氏は選挙結果について、「ホテル計画については市民に説明してきたつもりだったが、よく理解してもらえていなかった。今後は市民の声をもっと聞くための方策も考えていきたい」とする一方、「ホテルが完成すれば、たくさんの人が来てくれると思う」と計画への自信を改めて示した。
また、ホテルに関連した観光客誘致施策の一つとして、「県立橿原公苑や橿原運動公園の施設を活用し、県とともにラグビーW杯や東京五輪出場チームのキャンプ、練習会場を誘致したい」とし、施設の再編成に取り組む考えも示した。
県立医大の周辺整備事業については、近鉄八木西口駅と畝傍御陵前駅の間に医大最寄り駅となる新駅の設置が確実になったとして、「平成33年の医大新キャンパス開校に向け、交差点の大改修や道路拡幅などに取り組みたい」とし、関連事業は民間資金を活用するPFI方式で行う考えも示した。
課題となっている現在の本庁舎整備については、耐震工事を行って改修、分散している市教委の部局や保健福祉センターなどを集約するとした。
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