御本尊が帰ってきた 桜井の法恩寺 新築の本堂に安置
2015年10月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
桜井市外山の報恩寺の本尊・阿弥陀如来坐像(平安時代後期)の修理が終わり、新築された本堂に安置された。11月15日に落慶法要が行われる。
本尊は桧の寄せ木造りで、高さ約2・2メートル。県指定文化財で、重文級ともいわれる。もともと市内の粟原寺にあったとされ、その後報恩寺に移されたらしい。
傷みが激しくなったことから、約2年間かけ美術院国宝修理所の工房(奈良市)で修理。今月、約5年ぶりに寺に戻った。合わせて、江戸時代の建築で老朽化していた本堂も建て替えられた。総事業費は約7500万円で、地元住民らの寄付などでまかなわれた。
梶原珠亨住職は「傷みがはげしかったが、みなさんのおかげできれいになり喜んでいます」と話した。本尊の見学は事前予約が必要。問い合わせは報恩寺(☎0744・42・3757)。
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