女優・紺野美沙子さんらが「本と人生」語る 県立図書情報館10周年イベント
開館10周年を迎えた県立図書情報館(奈良市)で3日、女優の紺野美沙子さんや県出身で理化学研究所理事長の松本紘さんらを招いた記念トークイベントが開かれ、市民ら約750人が熱心に耳を傾けた。
トークイベントには紺野さんや松本さんのほか、同館の千田稔館長や荒井正吾知事が参加し、「本と人生」をテーマに自身の体験や思いを話し合った。
紺野さんは本について、「さまざまな時代を疑似体験できる面白さがある」と強調。「20代に読んだ本をいま改めて読むと印象がちがい、何度でも味わえる」と魅力を語り、千田館長も「もう一度同じ作品を手にとってみて、自分を発見する楽しみ方がある」と話した。
一方、松本さんは「自分で考えずに頭が引っ張られてしまうので、すべてを読むことはあまりしない」と自身の〝読書方法〟を説明。「それぞれが孤立して本を読むのではなく、考えを語り合える場所も必要だ」と指摘した。
イベントではこのほか、紺野さんがフルートやクラリネットなどの演奏にのせて、県出身の童話作家の作品「おいの池ものがたり」の朗読を優雅に披露した。
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