鮮やかなデザインの新作公開、正倉院宝物の文様カーペット
正倉院宝物の文様をあしらった10種類のカーペットを、ペルシャ絨毯を扱う奈良市餅飯殿町の「メヘラリ・カーペット」が新たに制作した。ショップそばのギャラリーで公開中で、宝物を通じてペルシャと日本をつなごうという思いが込められた鮮やかな品々が訪れた人らの目を引きつけている。
手がけたのはイラン人のメヘラリ・サイードさん(46)と同市出身の妻、奈香さん(45)。ギャラリーは先月にオープンした。
正倉院文様をデジタル化した藤野千代・奈良女子大特任教授の協力を得て昨年初めて制作、披露し、話題を集めた。今回は、現在開催中の「第67回正倉院展」に出展されている「紫檀木画槽琵琶」のほか、「黄楊木金銀絵箱」「密陀絵皮箱」のデザインをとり入れ、イランで職人が制作した。
縦約2メートル、横約1・5メートルの大きさ。ベースはウール、文様はシルクで仕上げられており、文様は光沢を帯びて浮き上がっているように見える。
メヘラリさんは「ペルシャから日本に物が来るのを復活させたかった。今回のカーペットのできもすごくいいです」と話している。問い合わせは同ショップ(☎0742・25・0255)。
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