大神神社に奉仕した三輪氏の謎に迫る本 青垣出版が刊行
大神神社に奉仕した古代豪族・三輪氏についてつづった「三輪氏-大物主神の祭祀者」が、青垣出版(田原本町)から刊行された。シリーズ「古代氏族の研究」の7冊目で、著者は弁護士で日本家系図学会長の宝賀寿男さん。
三輪氏は現在の桜井市、磯城郡、天理市南部一帯を支配した古代豪族。大物主神(大神神社の祭神)の子孫の大田田根子が始祖とされる。三輪山の麓の纒向遺跡は初期ヤマト政権の首都と考えられており、大王権と三輪氏は深いつながりがあったとみられる。
日本書紀にもたびたびその名が登場しており、壬申の乱では、三輪君高市麻呂ら一族が活躍。古代朝廷では大きな力を持っていた有力氏族だったという。
出版された本では、そうした三輪氏の「起源と動向」や「大神神社の祭祀とその始源期」「中世以降の三輪氏の動向」「豊前及び豊後の大神氏」などをテーマに詳しく解説している。
問い合わせは青垣出版(☎0744・34・3838)。
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