淀殿ら美人画、武者絵、刀剣…、県立美術館で特別展 「真田丸」関連企画
美人画、武者絵から近代の名品までを紹介する「真田丸」関連企画展「蕭白・松園…日本美術の輝き~美人画、武者絵から刀剣、近代の名品まで~」が23日~3月13日、奈良市の県立美術館で開かれる。豊臣秀吉の側室、淀殿の肖像と伝えられる華麗な絵画など、多彩な計100点が展示される。

企画展で展示される「伝淀殿画像」(県立美術館蔵)
今月から放映が始まった大河ドラマ「真田丸」の関連企画展として開催。幅広い絵画を通じて美人画の流れや武士の美意識、受け継がれる伝統の美を伝える。
展示品のうち、「伝淀殿画像」(桃山~江戸時代)は淀殿が豪華な着物に身を包み、数珠をもって座る姿で、よく知られた絵画。曾我蕭白の「美人図」(江戸時代)はうつろな顔で破れた手紙をくわえる女性の立ち姿で、妖しい雰囲気も漂う。上村松園の「春宵」は料亭の縁側で芸妓に仲居がそっと耳打ちする様子が描かれ、着物のすそを彩る桜の花びらが春の夜の風情を伝えている。また、人間国宝の2代月山貞一さんと貞一さんの3男、貞利さんらの刀剣も並ぶ。

上村松園の「春宵」(県立美術館蔵)
前期(2月14日まで)と後期で展示替えを行う。月曜休館。観覧料は一般400円、大学・高校生250円、小・中学生150円。65歳以上や障害者手帳を持つ本人と介助者1人、外国人観光客、教職員が引率する県内の小中高校生は無料(土曜日は県内外を問わず小中高校生は無料)。問い合わせは県立美術館(☎0742・23・3968)。
期間中は連携展示「大和の城と城下町」が開かれる。大和郡山市と宇陀市、高取町でつくる城下町魅力発信市町連携協議会の主催。大和郡山市から古文書など、宇陀市からは瓦など、高取町からは5年ほど前に民家に残されていることが分かった大石内蔵助の長男、主税の書状が初公開される。

曾我蕭白の「美人図」(県立美術館蔵)
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