妖艶・美人画、大河「真田丸」関連作品も 県立美術館で「日本美術の輝き」展始まる
桃山時代から近代までの美人画や武者絵など約100点を紹介する「真田丸」関連企画展「蕭白・松園…日本美術の輝き~美人画、武者絵から刀剣、近代の名品まで」が23日、県立美術館(奈良市)で始まり、美術ファンら多くの来場者が詰めかけた。3月13日まで。
展示品のうち美人画は40点。曾我蕭白(そがしょうはく)は江戸時代中期の画家で、色彩豊かで妖艶さが漂う代表作の「美人図」を展示。明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家、上村松園(うえむらしょうえん)の美人画「春宵」なども並び、多彩な美人画表現とその変遷を見ることができる。
また、江戸時代のファッション誌で、当時の服飾を描いた「雛形絵巻」のほか、刺繍などで桜や松を表した打ち掛けも展示されている。館の担当者は「当時の美意識を垣間見ることができる」。
豊臣秀吉の側室・淀殿を描いた「伝淀殿画像」(桃山~江戸時代)は、淀殿の筆跡を含むとされる「手鑑」(藤岡家住宅蔵)と共に展示された。
開会式では荒井正吾知事が「心を休める文化が見事に残っていることがわかる展示で、その歴史を感じてほしい」とあいさつした。
県美術人協会会員の杉山洋子さん(71)は「着物は現代に通じる斬新な柄が多く、展示作品の顔や着物の様子の移り変わりが新しい発見となって面白いと思います」と話していた。
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