子供たちが伝統芸能継承担う 大淀町で大和猿楽フェス
子供たちが伝統芸能を演じる「第14回大和猿楽子どもフェスティバル」が19日、大淀町の町文化会館あらかしホールで開かれた。県内外から集まった約100人が能楽の舞や謡などを披露し、観客らを楽しませた。
大淀町では、室町時代から江戸時代にかけ猿楽(能楽)を演じる「桧垣本座」が活躍したことにちなみ平成14年に「ちびっ子桧垣本座」が設立。伝統芸能に親しみ、継承しようと毎年、子供たちが舞や笛、太鼓などを稽古していて、同町が主催するフェスティバルで披露している。
この日は、「ちびっ子桧垣本座」のほか、明日香村や斑鳩町、御所市、大阪府池田市などの団体で伝統芸能を学ぶ子供たちが集まり、舞や演奏などを次々と披露。観客約300人から大きな拍手が送られていた。
「ちびっ子桧垣本座」の小沢匠真君(5)は独鼓「鶴亀」で太鼓の演奏を披露し、「緊張せずにうまく演奏できて楽しかった」と笑顔。母親の恵子さん(42)は「集中して演奏し、練習の成果を出せたと思います」と話していた。
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