古き良き「銀塩写真」の魅力に迫る 入江泰吉記念奈良市写真美術館で展覧会
43人の写真家によるフィルム写真約200点を展示した「ゼラチンシルバーセッション巡回展」が、奈良市の入江泰吉記念奈良市写真美術館で開催されている。
カメラのデジタル化が進んだのに伴い、フィルムを使う「銀塩写真」の市場規模は急速に縮小。ピークの平成12年に比べ、世界規模のフィルム生産量は10分の1以下にまで縮小したとされる。
「ゼラチンシルバーセッション」は、銀塩写真の魅力を多くの人に伝え残そうと、18年に4人の写真家が始めたプロジェクト。年々賛同者が増え、撮り下ろし写真を展示する企画展を定期的に開催している。
今回は写真家が2人1組みとなり、それぞれが決めたテーマで撮り下ろした昨年と、19年の作品展から展示。「原風景」「ごっこ」「天地」などのテーマで撮り下ろされた作品などが並んでいる。
6月12日まで。開館は午前9時半~午後5時、月曜休館。観覧料は一般500円、高校・大学生200円、小中学生100円。問い合わせは同館(☎0742・22・9811)。
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