よみがえる昭和の斑鳩、なつかしの写真データベース公開
斑鳩町教委は、住民から募集した昭和の生活風景や町並みを写した写真300点を収録した「斑鳩の記憶データベース」をインターネット上に公開した。

法隆寺五重塔を望む通学路。昭和30年代に撮影(斑鳩町立図書館提供)
住民の生活や子供たちの遊ぶ様子、家族の集合写真、山や川などの風景…。データベースでは、暮らし、産業、建築、まちなどの項目ごとに昭和25年以降の写真を公開。撮影、提供者の当時の記憶や説明も添えて紹介している。
町立図書館では、町の生活や文化、自然環境の様子を後世に伝えていくことを目的に、平成25年から京都大地域研究統合情報センターの協力を得て、「斑鳩の記憶アーカイブ化事業」を進めてきた。
「人々の記憶を集め、残すことは、生活の智恵を未来に託し、つないでいくこと」(担当者)という思いを込め、データベースの愛称は、同町の法隆寺にゆかりのある聖徳太子の教え「和」にちなみ、「チエノワ(智恵の和)・イカル」と名付けた。現在も住民から写真を募集しており、今後、収録数を増やしていくという。

斑鳩小学校からの帰り道。昭和30年代に撮影(斑鳩町立図書館提供)
担当者は「データベースを通じて斑鳩の魅力を多くの人と共有し、住民らの絆を深めるために役立ててもらえれば」と話している。サイトのURLは(http://archive-ikaruga.org/)。問い合わせは、町立図書館(☎0745・75・7733)。
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