宿の広告や満開の桜…絵図でみる幕末から明治の風物 天理参考館で企画展
江戸後期から明治期にかけて、各地の名所や寺社を一枚の紙に木版印刷した「一枚刷り」の絵図を集めた企画展「大和名所絵図めぐり~一枚刷りに見る、ふるさとの風物~」が、天理市の天理参考館で開かれている。6月6日まで。
絵図は、県内の寺社や宿屋が誘客のために作成した引札(広告チラシ)や刷物などの印刷物。現在の観光案内パンフレットや絵葉書のような役割を果たしていたという。
今回は同館が長年収集してきた絵図の中から、猿沢池周辺を描いた作品や満開の桜に彩られた吉野の風景など、主に県内各地の名所を紹介した計123点を展示。当時の人々が楽しんだ遊山の風物や、地方の出版・印刷文化の足跡を感じられる展示になっている。
開館は午前9時半~午後4時半。10、17、24、31日は休館。一般400円、小中学生200円。問い合わせは同館(☎0743・63・8414)。
ホームページはhttp://www.sankokan.jp/
【関連記事】
腕輪の形の石製品ずらり 鳥の山古墳の出土品展示 橿考研付属博物館
桃山・江戸文化の粋が見どころ 大和文華館で「琳派と風俗画」展
あふれる神秘の世界、あなたは体感しましたか? 「藤城清治 光のメルヘン展」
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)