「自分でつくったのはおいしい」 奈良育英小の児童が葛まんじゅう作り
吉野本葛の「出前授業」が11日、奈良市の奈良育英小学校で開かれ、5年生の児童22人が参加。吉野本葛を使った葛まんじゅう作りに挑戦した。
明治3年創業の吉野本葛の老舗「井上天極堂」(御所市)が実施。同社は伝統や技術継承などを目的に平成24年から「葛食育プロジェクト」に取り組んでおり、昨年は県内の約70の小学校で出前授業を実施している。
この日は吉野本葛の製法や調理法に精通する同社の「葛ソムリエ」、岡本富美子さん(43)らが来校。児童に実物の葛の根やイラスト入りのパネルなどを使って吉野本葛の製造工程を解説。葛を使った料理などを紹介した。
児童らは「葛まんじゅう作り」にも挑戦。葛粉と砂糖を水と混ぜて加熱して「葛餅」をつくり、あんを包んだ。苻阪祐美さん(10)は「葛餅の原料があんな大きな根っこだったなんてびっくり。自分で作ったおまんじゅうはおいしかったです」と笑顔。岡本さんは「子供たちに葛のことをもっと知ってもらい、後世に伝えていってもらえれば」と話していた。
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