平城宮からの排水流したか?溝が出土 「しっかりとして、想定外」 奈文研調査
平城宮跡(奈良市)の朱雀門南西から、奈良時代に平城京東西の主要道「二条大路」を横断した排水溝とみられる遺構が出土し、奈良文化財研究所が9日、発表した。二条大路の大路交差点以外を横断する溝は「想定外」といい、工夫された排水計画がうかがえるうえ、北側の宮内と関係した可能性もあるという。
二条大路は平城宮のすぐ南を通り、朱雀門前で京内南北のメーンストリート「朱雀大路」に接続。過去の調査では幅約37メートルと確認されており、今回は二条大路南側の東西2カ所を調査した。
その結果、朱雀大路から約90メートル離れた西側調査区で、二条大路の南側溝が東西約18メートルにわたり出土。二条大路を横断する溝はこれに流れ込む形で南北約8メートルを確認した。幅は3~3・8メートルで、深さ0・8メートル。一帯の土地は北から南へと緩やかに傾斜しており、奈文研は「溝はしっかりとしており、想定外。宮内から流れていた可能性もある」と説明する。
一方、東側調査区からは二条大路南側の溝と、朱雀大路西側の溝の接続部分が出土。朱雀大路西側溝は南北約18メートルにわたって見つかり、二条大路を横断していたことを再確認した。接続部分より南側では最大幅5・5メートル、深さ1・3メートル以上。護岸とみられる杭列も残っていた。
奈文研は「朱雀門前の排水計画について具体的なデータを得ることができた」としている。現地見学会は11日午前11時~午後3時。小雨決行。問い合わせは奈文研研究支援課(☎0742・30・6736)。
【関連記事】
関東馬が藤原京を闊歩 名産地から調達 奈良文化財研究所の調査で判明
前方後円墳の原型か 橿原で大型の円形周溝墓見つかる 奈良文化財研究所調査
古代の人の顔はこんな感じ? 橿原市博物館で「顔、カオ、かお」展
平城京跡の木簡に「皇太子」 全国初出土、即位前の聖武天皇か 奈文研
「710年の遷都当初から『奈良』だった」、平城宮跡から出土の木簡に記載 奈良文化財研究所が発表
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)
産経新聞の試し読み、ご購読はhttp://sankei-nara-iga.jp/koudoku.html



































