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関東馬が藤原京を闊歩 名産地から調達 奈良文化財研究所の調査で判明


 藤原京(694~710年)造営に際し、建設資材運搬用の荷馬として利用されたとみられる馬の歯(7世紀後半)を科学分析したところ、現在の群馬や長野、山梨県などで生まれた可能性がある馬が多くいたことがわかり、奈良文化財研究所などが発表した。奈文研は「東日本の内陸部は歴史的に良馬の産地。大事業を完成させるためにそうした産地から良馬を多く集めたと考えられる」としている。

藤原宮跡出土の馬の歯

藤原宮跡出土の馬の歯

 奈文研は東京大学と共同で、藤原京造営の際につくられた運河跡(橿原市)で出土した馬の歯15点に含まれる酸素とストロンチウムの同位体(質量数が異なる元素)比を調べた。

 自然の状態では酸素の場合は3つ、ストロンチウムの場合は4つの質量数が異なる元素が存在し、その存在割合は地域によって微妙に異なる。馬がある地域で草を食べて水を飲み飼育されると、歯や骨にその地域と同じ同位体比が形成されるという。

 今回、その同位体比の分析で、15点のうち9点が群馬や長野県などの東日本内陸部で生まれた馬の歯の可能性があることがわかった。古墳時代、この地域には大和政権の牧場「牧」があったとされ、伝統的に良馬の産地と考えられている。橿考研などによる科学分析でもすでに5世紀代に群馬県などの関東から連れて来られた馬がいた可能性があることがわかっている。

 奈文研では「藤原京造営には多くの労働者が全国から動員されたが、馬については良馬の産地から集めていたことがわかる。しかし、西日本の馬もいたようで、大事業に際し、多様な馬を利用したことがうかがわれる」としている。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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