近代和紙の恩人・吉井源太の偉業を知る 奈良国立博物館で特別陳列
国内の紙が明治時代に高知県の吉井源太によって技術改良され、「近代和紙」に生まれ変わった道のりをたどる特別陳列「和紙-近代和紙の誕生」が奈良国立博物館(奈良市)で開かれている。源太が改良した製紙道具の簀桁など約20件を展示。7月3日まで。
同館では昨年、和紙がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを記念し、特集展示を開催。今回は近代和紙の誕生をテーマとしている。
国内では江戸時代まで伝統的手法で紙が漉かれていたが、明治時代に「洋紙」が輸入されると、生産効率が劣る「和紙」は危機的状況に。そんななか、現・高知県いの町の土佐藩御用紙漉きの家に生まれた吉井源太が技術改良に取り組み、全国にも普及。源太は「日本紙業界の恩人」と呼ばれた。
特別陳列では、江戸時代に高知で手漉き和紙を作るのに使われた「御用手漉き桁」と、源太が生産を拡大するために改良した大型の「簀桁」を展示。「吉井源太日記」や初の手漉き和紙製作に関する本「日本製紙論」(以上、いの町教委蔵)などもある。また、安土桃山時代の「豊臣秀吉朱印状」(談山神社蔵)や鎌倉時代の「七大寺日記」(重文、奈良国立博物館蔵)など、さまざまな紙を使った資料も並んでいる。
月曜休館。観覧料金は一般520円、大学生260円、高校生以下や満70歳以上、障害者手帳を持つ人らは無料。問い合わせは、ハローダイヤル(☎050・5542・8600)。
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