「料理と経営できる人材育てる」、食と農の大学校 19日から願書受け付け
来年4月に県が開校する「なら食と農の魅力創造国際大学校」(桜井市)の安倍校舎の完成を祝う記念式典が同校舎で開かれ、関係者ら約100人が出席した。
校舎は、飲食サービス業界で活躍する人材を育てる「フードクリエイティブ学科」の学生らの専門キャンパス。学生棟と加工実習棟、先月、先行オープンした宿泊型レストランが入る実践オーベルジュ棟の3棟からなり、延べ床面積は約2300平方メートル。学生棟と加工実習棟には、調理技術や理論を学ぶ普通教室のほか調理実習室、図書ラウンジなどが入る。
先月5日に開業した宿泊型レストラン「オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井」は、ランチの予約が11月いっぱいまで満杯。また、宿泊施設も週末はほぼ満室の状態が続くなど、盛況だという。
8日に行われた式典で、荒井正吾知事は「TPPの加盟にともない生産、調理、加工、流通までを行う農の6次産業化が競争力をより高めることにつながる。大学校の行方には大変関心が集まっている」とあいさつ。校長に就任する「ひらまつ」(東京)の平松博利社長(63)は「食と農に人生をかけることのすばらしさを教え、料理と経営の両方ができる人材を育てたい」と話した。
今月17日には、入学志望者向けの学校見学会・説明会を実施。19日から願書を受け付ける。問い合わせは、なら食と農の魅力創造国際大学校係(☎0744・46・9700)。
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