まちなか万葉劇場 奈良の商店街に歌声響く
2015年10月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市のなら100年会館で来年1月に開催される「第5回万葉オペラ・ラボ公演 万葉オペラ・ラボスペシャルコンサート」のプレイベント「まちなか万葉劇場inもちいどの商店街」が12日、同市の同商店街で催され、出演者らが店舗などで歌を披露した。
同館の「万葉オペラ・ラボ」事業は、オリジナル・オペラ「遣唐使~阿倍仲麻呂~」全4幕が平成22年に同館で上演されたのを機に翌年スタート。来年1月10日には、万葉学者で奈良大教授の上野誠さんや万葉オペラ・ラボスタジオのメンバーらが「遣唐使物語への道」を上演する。
「まちなか万葉劇場」は上野さんの呼びかけで、奈良時代の人たちが現代の商店街に買い物にやってきたという設定。上野ゼミの学生やラボスタジオのメンバーらが各店舗などに立ち寄り、「輝く奈良」や「健康長寿」などのテーマで万葉歌を披露、解説するなどして、通行人らを楽しませた。
上野さんは「今回は商店街の活性化にオペラが関与できるかどうかという試み。オペラとまちがともに育っていくチャンスになれば」と話していた。
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