古代の人の顔はこんな感じ? 橿原市博物館で「顔、カオ、かお」展
2015年10月15日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
歴史に憩う橿原市博物館で企画展「顔、カオ、かお~顔面表現の考古学」が開催されている。各地の遺跡で見つかった人物を描いた絵画土器や、人骨をもとにした古代人の復顔像など62点が並べられている。11月29日まで。
人の顔を表現した考古資料は縄文時代からみられる。展示されているのは坪井遺跡(橿原市)や清水風遺跡(田原本町)出土の弥生時代の人物絵画土器、大福遺跡(桜井市)出土の弥生~古墳時代の仮面状木製品、平城京跡(奈良市)出土の奈良時代の人面墨書土器、藤原京跡(橿原市)出土の飛鳥時代の絵画木簡などで、個性豊かなさまざまな顔の表現を見ることができる。
復顔像は、唐古・鍵遺跡(田原本町)出土の人骨をもとにした弥生人の復顔像など4体で、現代の人形(フィギュア)も展示されている。
博物館では「土偶から現代のフィギュアまでいろんな顔を見ることができ、時代による変化を楽しんでほしい」としている。
11月1日と同21日の午後1時半からは展示に関連した講演会が開かれる。問い合わせは歴史に憩う橿原市博物館(☎0744・27・9681)。
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