現代アートと街が融合 「学園前アートウィーク」7日スタート
地域に現代美術家らの作品を展示し、交流することで街を育てる「街育」につなげようという初のイベント「学園前アートウィーク2015」が7日、奈良市の近鉄奈良線・学園前駅南エリアで始まる。奈良と縁のある作家14人の作品が並ぶ6会場を巡りながら、街の魅力を再発見できる。
学園前の文化施設や教育機関、住民らでつくる学園前街育プロジェクト実行委員会が主催。美術家と住民らが一体となって、学園前という街の新たな価値を見つけようと企画した。
現代美術作品が並ぶ会場は、学園前ホールラウンジ▽GALLERY GM-1▽帝塚山大学18号館▽中村家住宅▽大和文華館文華ホール▽淺沼記念館-で、西部公民館(奈良市西部会館5階)には、付近の歴史写真が展示される。
このうち大和文華館文華ホールでは、学園前に生まれ育ち、山形に移った三瀬夏之介さんの巨大なびょうぶ作品が見る人を圧倒する。逆に奈良に移り住んだ狩野宏明さんの作品や、帝塚山大学、奈良教育大学、東北芸術工科大学の学生らが制作した作品も。また、同館に近い中村家住宅の庭には、奈良出身のクニトさんのユニークな造形作品が展示され、周囲の草花との調和がおもしろい。
実行委事務局を務める中川好夫・帝塚山学園地域連携推進室長は「地域をフィールドにこうした試みをし、活性化につなげたい」と話している。アートウィークは15日まで。問い合わせは、実行委事務局(☎0742・41・4509)。作者や作品など詳しい情報はホームページhttp://gakuenmae-art.jp/で。
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