美酒造りを祈り、大杉玉新たに 大神神社で14日「酒まつり」
酒造りの神様として信仰を集める桜井市の大神神社で13日、拝殿に飾られている大杉玉が新しい杉玉に掛け替えられた。14日には全国の酒屋・酒造家の関係者ら約150人が出席して「酒まつり(醸造安全祈願祭)」が行われる。
大杉玉は毎年1回掛け替えられる。新調された大杉玉は直径約1・5メートル、重さ約250キロ。竹籠に大神神社のご神体・三輪山の杉の葉を放射状に差し込んで作られている。職員が2日がかりで製作しこの日朝、古い大杉玉と交換して拝殿の天井につるされ、巫女が「志るしの杉玉」と書かれた木札を取り付けた。
杉玉は酒蔵のシンボルで、美酒づくりを祈願して玄関に飾られる。江戸時代には大神神社のご神木の杉の葉をつるす風習が広まっていたという。
境内の南西回廊では15日まで、全国の醸造会社などから奉納された日本酒約300本を展示した「全国銘酒展」を開催。中には境内のササユリから採取された酵母菌「山乃かみ」を使った県産の酒も並ぶ。14、15日には拝殿前で奉納樽酒を升に入れてふるまう「振る舞い酒」も行われる。
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