荒井知事、「ホテル建設は予定通り」強調 大邸宅跡地発掘
荒井正吾知事は10日の定例記者会見で、県が高級ホテル建設などを計画している奈良署跡地の発掘調査結果について、「今回は現状保存するほどの価値はなかったと報告を受けた。記録保存も大事な方法で、文書や写真、図面などで遺構の詳細を記録したい」と述べた。
ホテル建設については、「従来の予定通りに進めていきたい。ブランドはまだ決まっていないが、年度内にはまとまってほしいと期待している」とした。
県によると、県がこの5年間で遺跡調査を行った約250件のうち、遺構をそのまま残す「現状保存」としたのは、明日香村の小山田遺跡と大和郡山、天理両市にまたがる下ツ道跡の2件という。
一方、政府の有識者会議が取りまとめた高齢者の地方移住を促す「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」構想については「国の構想で指図を受けなくても、高齢者が住みやすいまちにしたい」とし、「奈良は若者に仕事を与え、就業を促すのが1番の課題。地方に仕事があれば若者が移住定住し、出生率も上がると思う」と話した。
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