シャープ離職の求職者依然高水準 690人 条件面でミスマッチも
シャープ希望退職者の求職者数が11月末時点で690人に上ることが17日、奈良市内で開かれた「第7回シャープ関係離職者等支援本部会議」で明らかにされた。奈良労働局は「(数字は)想定外ではないが、まだまだ多い。引き続き求人開拓など支援を行いたい」としている。
同労働局によると、県内のハローワークに寄せられたシャープ希望退職者の求職申し込みは11月末までに延べ1059件あった。求職者数のピークは10月末時点で、813人。これまでにハローワークを通じ、166人が就職した。
求職者の年齢は50~54歳が最も多く、次いで55~59歳。希望職種は専門、技術的職種が最も多く、次に事務職が多かった。
同労働局は「賃金など、条件面で求人と求職者の意向が合わないミスマッチが起こっている」と指摘。「関係機関と連携しながら、正社員求人を対象としたミニ面接会を定期的に開催し、切れ目のない支援を行いたい」としている。
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