神楽、田楽… みやびな古典芸能を奉納 お旅所祭
2015年12月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
「春日若宮おん祭」の中心行事「お旅所祭」が17日、春日大社参道わきのお旅所で行われ、摂社・若宮神社のご神体が移った御仮殿前の芝舞台で古典芸能の数々が奉納。大勢の見物客を前に「生きた芸能史」が繰り広げられた。
この日、「お渡り式」の行列が大社一之鳥居に到着すると、能舞台の鏡板に描かれた松のルーツともされる「影向の松」の前で「松の下式」が行われ、猿楽座や田楽座が芸能を奉納。聖地での演技に、訪れた人々が見入っていた。
その後続くのは、翌日午前0時までに再び若宮神社に戻らねばならない神に、神饌(神に供える飲食物)や芸能を楽しんでもらうという行事。平安朝までさかのぼるみやびな社殿神楽や東国の風俗舞である東遊、田楽、舞楽などが次々と奉納される。冷え込みが厳しくなるなか、見物客らは伝統ある芝舞台での舞に見入っていた。
18日は午後1時からお旅所南側の特設土俵で「奉納相撲」、同2時からお旅所で「後宴能」が行われる。
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