赤膚焼の窯元 縁起物出荷ピーク 三猿の置物など
2015年12月26日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良の伝統工芸「赤膚焼(あかはだやき)」で作られた来年の干支「申(猿)」の皿や置物の出荷作業が、奈良市中町の赤膚焼窯元「大塩昭山」でピークを迎えている。
干支の置物は「一家に同じ干支が3つそろうと縁起がよい」とされ、「大塩昭山」では毎年さまざまな作品を製作。工房には4代目の大塩昭山さん(55)デザインの「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿をかたどった置物や五穀豊穣を願う能楽の「三番叟(さんばそう)」を舞うサルが描かれた茶碗などがずらり。数千円から十数万円のものまで、幅広い価格帯の作品が並んでいる。
大塩さんは「いい年を迎えてもらえるよう、ひとつひとつ心を込めて作っています」と話した。店頭販売のほか、宅配も受け付けている。問い合わせは窯元「大塩昭山」(☎0742・45・0408)。
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