幸せと思える「健幸都市」に 宇陀市誕生10周年記念式典
宇陀郡の旧4町村の合併で平成18年に発足した宇陀市の「市誕生10周年記念式典」が24日、同市文化会館で開かれた。市民ら約350人が参加し、10年の歩みを祝福。竹内幹郎市長が未来への飛躍を目指して決意を述べた。
宇陀市は大宇陀、菟田野、榛原町と室生村の4町村の合併で18年1月1日に誕生し、現在人口約3万3千人。「市民が健康で幸せと思えるまちづくり」を掲げる「健幸都市」の取り組みや、「日本書紀」の記述にちなみ、薬草の栽培や産業化への取り組みも進めている。
この日の式典の冒頭、記念映像「市10年のあゆみ」が上映され、続いて竹内市長があいさつ。「市の礎を築くことができたのは、関係者の方々の理解のたまもの。悠久の歴史を大切にし、人口減少に打ち勝ち持続可能なまちとして、成熟を目指す」と未来への展望を語った。
市にゆかりのある人物による「ふるさとメッセージ」では、宇陀郡出身でロート製薬(大阪市)の創業者、山田安民氏のひ孫で同社代表取締役会長の山田邦雄さん(60)が登壇。「子供のころ、春夏の墓参りには榛原に帰り、親戚一同が集まったことを鮮明に覚えている。私にとってまさにこの宇陀の地がふるさと」と宇陀市への愛着を語った。
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