バリアフリーで集客、奈良でもできる 南都銀の観光力創造塾で提言
観光活性化や地域振興を考える「観光力創造塾」が橿原市の橿原神宮会館で開かれ、日本バリアフリー観光推進機構の中村元(はじめ)・理事長が「目からウロコ!バリアフリー観光で集客力アップのツボ」と題し講演。国内各地で設置されているバリアフリー情報発信のセンターを、奈良にも開設すべきだと訴えた。
同塾は南都銀行(本店・奈良市)が半年ごとに開催しており、今回で5回目。1日に開かれた塾には、県内の自治体や宿泊施設の関係者ら約120人が参加した。
講師を務めた中村理事長は、バリアフリーな宿泊施設の紹介のほか、観光地、宿泊施設のバリアフリー調査などを行っている「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」を平成14年に開設。講演では、センター開設の経緯を紹介し、「高齢化社会においてバリアフリーな観光地や宿泊施設のマーケットは非常に大きく、早急な対応が求められている」と指摘。「奈良は東大寺の大仏殿も車いすで回れるし、ユニバーサルデザインのトイレも多い。そうした情報発信のためにも、ツアーセンターの設置が必要だ」と訴えた。
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