国内最大級の大壁建物跡の出土品披露 高取町で5日から
2016年03月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
高取町内で行われた発掘調査の最新成果を紹介する特別展「高取の考古学Ⅲ」が5日から町歴史研修センターで始まる。国内最大級の大壁建物跡が見つかった森ヲチヲサ遺跡や市尾瓦窯跡など4遺跡の出土品など45点が展示される。20日まで。
森ヲチヲサ遺跡(5世紀後半)では昨年7月、床面が一辺約13・5メートルの正方形状の大壁建物(厚い土壁で屋根を支える構造の建物)跡が出土。暖房にオンドルが使われ、そのための煙道跡や、木を燃やす焚き口が確認された。渡来人の施設とみられている。
展示では建物跡で見つかった土壁の破片や土器、勾玉、鉄鏃のほかに、大壁建物やオンドルの構造を示す模型も並べられる。
一方、市尾瓦窯跡(7世紀後半)では藤原宮の瓦を焼いた窯跡が確認されており、遺構とともに出土した平瓦や軒丸瓦などを展示。史跡・与楽カンジョ古墳(7世紀前半)で見つかった土器も見られる。
問い合わせは高取町歴史研修センター(☎0744・52・4637)
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