「震災見つめ直す機会に」 なら国際映画祭実行委が被災地ドキュメンタリー上映
東日本大震災の発生から11日で丸5年を迎えるのに合わせ、なら国際映画祭実行委員会は同日から3日間、震災をテーマにした作品など7本を奈良市の奈良国立博物館東新館講堂で上映する。
映画館のない奈良市で良質な映画を届けようと、3年前から同映画祭実行委が実施している「ならシネマテーク」として実施。毎月3日間、1作品500円で鑑賞できる。
11日は午前10時から、福島第一原発事故による放射能汚染の被害を受けた福島県天栄村の人々の姿を追ったドキュメンタリー映画「天に栄える村」を上映。午後2時からは、津波の被害に遭った岩手県宮古市に伝わる風習の起源を探り、死者への弔いや命の尊さを考えるドキュメンタリー映画「波あとの明かし」を上映する。作品を手がけた監督のトークショーなども予定している。
同映画祭実行委事務局のレイノルズあいさんは「それぞれの作品には、知られていないことを知らせたい、という監督たちの思いが込められている。上映会が新しい角度から震災を見つめ直す機会になればうれしい」と話す。
当日券は上映の1時間前から会場で販売。各回入れ替え制。問い合わせは実行委事務局(☎0742・95・5780)。
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