建て替えの協力を 御所市の障害者就労支援施設・あすなろの家
御所市の障害者就労支援施設「あすなろの家 共働作業所」が老朽化などに伴い建て替えることになり、地域住民らが支援に取り組んでいる。建設費として1千万円の自己資金が必要といい、運営する社会福祉法人「あすなろ」は寄付金への協力を呼びかけている。
作業所は平成元年、地域住民が障害のある生徒が学校卒業後に働く場を作ろうと「あすなろの家作ろう会」を結成し、プレハブ建物の寄付やカンパなどを受けて翌年に開設。だが、建物の老朽化などで建て替えが必要となり、同市三室に移転新築する計画を決めた。
計画している建物は木造平屋建てで、延べ床面積は約230平方メートル。作業室のほか食堂兼多目的室、ショートステイ室などを備える予定だ。建設費として1千万円の自己資金が必要で、「あすなろ」は寄付などを募っており、地元の市立大正中学校の関係者や地域住民も協力。今年1月には同校で支援イベントが開かれ、生徒らが作業所誕生の経緯などを紹介する劇を上演した。
「あすなろ」の岸本美智代理事長は「障害者が地域で働き集える場を作るため、協力してください」と支援を呼びかけている。問い合わせは「あすなろ」(☎0745・65・1314)。
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