神武天皇2600年大祭厳かに 全国から3000人参拝
神武天皇崩御から2600年になるのを記念する神武天皇2600年大祭が3日、全国からの参列者約3千人を集め、橿原市の橿原神宮で行われた。同神宮での神武天皇崩御記念の大祭は大正5年4月以来100年ぶり。
祭典は内拝殿で営まれ、久保田昌孝宮司が、神武天皇の徳をたたえるとともに国の安泰を祈る祝詞を読み上げ、巫女が神楽を奉納。崇敬者代表らが玉串をささげた。
久保田宮司は「神武天皇は民を慈しみ、正義の精神のもと、政治を行った。この建国の精神そのままに世界平和が実現されることを願ってやみません」とコメントした。
参列した三重県名張市の会社社長、竹松聰さん(81)は「神武天皇をたたえるにふさわしい厳かな祭典で、参列できて本当によかった」。鹿児島市から飛行機を使い日帰りで訪れた大山陽子さん(40)は「節目であるこのような大祭に立ち会うことができ幸せ。若者からお年寄りまで多くの人が参列し、日本国の『大切なもの』を感じることができるのはすばらしい」と話した。
県内の参列者も多く、大淀町の弓溪智美さん(47)は「参列でき、ありがたかった。神武天皇は民が幸せになるようにつとめたとされ、私たちも平和のために努力しなければと思いました」と話した。
橿原市では11~17日、「神武東征」の映像を上映する3Dマッピングや約2千人が参加するパレードがあるイベント「春の神武祭」が開催される予定。
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