フランスの観光客にターゲット 奈良市が旅行関係者向けツアーで売り込み
ヨーロッパ各国からの観光客誘致につなげようと、奈良市がフランスのメディアや国内旅行会社の担当者を招き、日本酒や大和茶の魅力に触れるツアーを開催した。ツアーの内容は、フランス日本文化の情報を発信する雑誌「Pen PARIS」に5月に掲載予定という。
同市は日本文化への関心が高いフランスをターゲットにしたプロモーション活動を平成26年度から実施。今回は、近年ヨーロッパで注目が高まっている日本酒、日本茶に焦点をあてた。
ツアーは3月9~10日の2日間の日程で開催。9日は奈良市中之庄町の「竹西農園」で茶摘みを体験後、西寺林町の「なら泉勇斎」で奈良の地酒を堪能。また、東大寺二月堂の「お水取り」を見学するなどした。
「Pen」編集者の佐藤俊紀さんは、「奈良はフランスでとても人気の高い観光地。日本酒や大和茶の魅力をしっかり伝えたい」と話した。
市観光戦略課によると、26年度に市内の観光案内所を利用した外国人の数で、フランス人は4位の1万2319人。ツアーを企画した市ブランド推進課は「日本文化に共感を持つフランスに奈良の魅力を紹介することで、誘客につながるはず」と期待している。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)