透き通る白さの「銀竜草」 大神神社境内で咲く
2016年04月23日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
桜井市の大神神社境内で、今年も全体が真っ白な多年草「銀竜草」(ギンリュウソウ)が花を咲かせ、参拝者の目を楽しませている。標高が高い山などでは見かけることはあるが、三輪山の麓のような平地部で自生するのは珍しい。
銀竜草はイチヤクソウ科の植物で、成長すると10~20センチ。落ち葉のたまった湿り気のある場所に生える。自ら光合成は行わず、樹木や菌類と共生し、栄養を得て育つという。
境内では天皇社(末社)や磐座神社(摂社)周辺で地面から顔を出し、茎から筒状の花を咲かせている。透けるような白い姿で、溶けるように消えていくという。茎から花にかけての形が頭をもたげた竜を連想させることから名付けられ、「幽霊茸」とも呼ばれる。
境内では5月初めごろまで見ることができるという。
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