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【月刊ならスポ】セナに憧れ レーシングカートで世界目指す 遠藤照剛さん


 平成25、26年に2年連続でレーシングカートの世界大会に出場し、日本人唯一のファイナル進出を果たした県立高取国際高校3年の遠藤照剛さん(17)=大和高田市。「今年の目標はシニアクラスでレーシングカートの世界大会に出ること。そして将来は世界一になりたい」と、日焼けしたさわやかな笑顔で話した。

「夢は世界一」と語る遠藤照剛さん=岐阜県瑞浪市のフェスティカサーキット瑞浪

「夢は世界一」と語る遠藤照剛さん=岐阜県瑞浪市のフェスティカサーキット瑞浪

 カートは1950年代、米自動車エンジニアが芝刈り機のエンジンをフレームに取り付けたものが始まりとされる。最高速度は60キロ程度から150キロを超えるものまでさまざま。シートが地上すれすれの低い位置にあるため、体感速度は2倍以上ともいわれるスリル満点のモータースポーツだ。

 遠藤さんがカートの世界に飛び込んだのは4歳のとき。「始めた理由はよく分からないが、物心がついたころにはシートに座っていました」という。父の道康さん(52)はかつてラリーの世界選手権「WRC」のドライバーで、おもちゃの手押し車を家の中で元気に乗り回す息子をみて、サーキットに連れて行ってくれたのがきっかけという。

 幼少期の憧れはF1レーサーの故アイルトン・セナで、同じヘルメットを着けていた。小学2年生まではキッズカートを走行、8歳のころには23レースに出場し、20勝という驚異的な成績を残している。

 だが、「勝つことが当たり前」だったキッズから上のクラスに進んだ小学高学年ではこれまでと違うテクニックや走り方になかなかなじめず、「挫折を味わった」。アクセルワークやブレーキングを猛特訓し、「勝つための試行錯誤」と、常に上を向いて練習を積み重ねた。

 成果は、中学に入ると形になってきた。オーストラリアのエンジンメーカー「ロータックス」が世界統一規則で開くレースの13~17歳のクラスでは、2年生で日本ランク3位に食い込んだ。

 翌年には2位となり、米国で開催の世界大会に出場。日本人で唯一予選を突破し、ファイナルでは12位の成績を残した。その翌年は、日本ランク1位でスペインへ渡航、ファイナル進出を果たしたが、今度は16位に終わった。

カートを操縦する遠藤さん。「16周ずっと続く緊張感がたまらない」という

カートを操縦する遠藤さん。「16周ずっと続く緊張感がたまらない」という

 シニアクラスに移った昨年は日本3位で出場を逃したが、今年もイタリアで開かれる大会出場を目指し、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)などで練習を積み重ねている。目標はもちろん「世界大会優勝」だ。

 カートはマシンのエンジンやパーツなど、機械の性能がタイムに大きく影響する。「正直、モータースポーツはお金に左右される側面があります」と明かすが、「性能が勝るマシンから、ドライバーの腕で勝利を奪ったときの快感はたまらない。他のスポーツと違い、気を抜く時間がない。16周、ずっとピリピリしたあの緊張感が楽しいんです」と熱く語る。

 大学進学後も、カートは続けるつもり。「上を目指し続けます」と、サーキットを駆け抜ける日が続く。
(神田啓晴)

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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