【「B」が始まる バンビシャス】「勝ちたい、変えたい」 新主将の小松が勝利へ決意
今秋開幕の「Bリーグ」に向け、バンビシャスは新たな一歩を踏み出した。
「多くの人に喜んでもらえるようB2で優勝し、B1昇格を目指す」。今月15日、奈良市内で新体制記者会見が行われ、加藤真治代表は冒頭で宣言した。続いて今季も引き続きチームを率いる衛藤晃平ヘッドコーチ(HC)が新主将に、新潟アルビレックスBBから移籍した小松秀平選手(31)を起用することを明らかにした。その理由として「勝つことの難しさをわかっている選手」であることを挙げ、リーダーシップへの期待を表した。
小松選手はシューティングガードで、スリーポイントを得意とし、新潟時代には最優秀シックスマン賞を受賞している。新主将としてあいさつに立った小松選手はバンビシャスの印象について、「正直、勝てていないチーム」と述べる一方、「やるからには優勝。メンバーが同じ方向を向き、支え合い戦って勝てる。全力で練習したい」と抱負を述べた。
ただ、克服すべき課題はあるようだ。初めて練習に参加した小松選手は「このチームでは勝てないと実感した。結果を出すのがプロの選手だが、危機感は感じなかった」と率直な意見を語るとともに、「勝ちたいし、勝たせたい。変えたい。そのために僕自身も変わらなければならない。自分たちで変わらなければ2部でも勝つのは難しい」と話した。
手厳しい意見だが、昨季主将を努めた本多純平選手は「外からチームを見た素直な声として受け止めたい。プロなので、いい刺激としてがんばりたい」と前向きだ。衛藤HCは「昨季は一人で変える限界もあり、(厳しさ以上に)チーム作りを優先した面がある。しかし今季は遠慮せず、変わることを重視したい」と決意を新たにした。
チームメンバーはこれまでに小松、本多両選手ら6人が決定。8月下旬にはすべての選手が決まる見通しだ。
変わることは〝荒療治〟になる面もあるかもしれないが、新生・バンビシャスへの期待は高まっている。
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